2025年12月4日
11月30日(日) 「日本遺産を旅して食を楽しむ」開催報告
茨城県内日本遺産3市連携フォーラムを開催しました
令和7年11月30日、水戸市総合教育研究所5・6研究室にて
茨城県内日本遺産3市連携フォーラム「日本遺産を旅して食を楽しむ」を開催しました。
当日の様子
基調講演「地域の食文化を楽しむガストロノミーツーリズム」
ガストロノミーツーリズム研究所 CEO 杉山尚美氏


基調講演「地域の食文化を楽しむガストロノミーツーリズム」
ガストロノミーツーリズム研究所 CEO 杉山尚美氏の基調講演では、食文化を通してその土地の文化を知る「ガストロノミーツーリズム」について、日本が持っている文化的強みなどをお話いただきました。
また、現在日本各地で行われている実際の事業もご紹介いただきました。
食文化を通じてその土地の文化・風土・伝統などのいろいろな背景が見えてくるので、そのストーリーごと体験できる、という日本遺産との共通点についてもお話いただきました。
茨城県内日本遺産認定地域(水戸市・笠間市・牛久市)による報告
水戸市からの報告「近世日本の教育遺産群と水戸の食の魅力」
水戸市歴史文化財課世界遺産推進室 永井文化財主事

報告1「近世日本の教育遺産群と水戸の食の魅力」
水戸の食といえば梅と納豆ですが、水戸と梅との関わりを教育遺産群からの視点でご紹介。弘道館や偕楽園を作った徳川斉昭がどうして梅を選んだのか、また徳川斉昭が記したとされる料理書「食菜録(しょくさいろく)」もご紹介しました。
また、梅と並んで水戸を象徴する食べ物である納豆について、水戸に納豆が広まった経緯や、今食べられる納豆活用グルメもご紹介しました。
笠間市からの報告「かさましこと笠間の食の魅力」
笠間市生涯学習課文化振興室 柴田室長

報告2「かさましこと笠間の食の魅力」
水戸からほど近い笠間市は、焼き物の町・また栗の産地としても広く知られています。
笠間市と栃木県益子町の焼き物やその文化は「かさましこ」として日本遺産に認定されています。かさましこのストーリーや、多様な取り組みなども詳しくお話いただきました。
会場にはかわいらしい栗の形の小皿のほか、笠間市のグルメ情報満載のパンフレットが配られ、ご自身でも栗を育てられている柴田室長のおすすめも合わせてご紹介いただきました。
牛久市からの報告「日本ワイン140年史と牛久の食の魅力」
牛久市環境経済部シャトー再生推進課 木本課長

報告3「日本ワイン140年史と牛久の食の魅力」
山梨県甲州市とともに日本ワインの歴史を担い、その文化と歴史が「日本ワイン140年史」として日本遺産に認定されている牛久市。
ワインそのものの歴史からお話いただき、身近な存在ながら詳しくその歴史に触れる貴重な機会となりました。また、日本におけるワインの歴史や、牛久シャトーの創始者神谷傳兵衛(かみや でんべえ)の挑戦もご紹介いただきました。
また、ワイン文化が生まれた牛久市の風土、それを生かしたワイン以外の名産品やグルメ、地産地消の取り組みもご紹介いただきました。
茨城の日本遺産と食について
「近世日本の教育遺産群」のほか、「かさましこ」「日本ワイン140年史」の
茨城県にある3つの日本遺産ストーリーのコラボレーション商品「茨城物語」が発売中です。
茨城県内3カ所のほか、ふるさと納税の返礼品としてもご用意しております。