構成文化財「旧閑谷学校」

日本最古の郷校 旧閑谷学校

岡山県備前市閑谷784

岡山藩主池田光政は、儒教による仁政を実現するため、寛文10(1670)年に郷校(学)・閑谷学校を設立しました。
学校では庶民の子弟や他藩の好学者まで受け入れ、まことに開放的なものでした。科目は儒学の正統である朱子学を中心として教育が行われ、近世前期における儒学中心の教育の特質をよく表したものと言えます。
学校建築としては唯一国宝に指定されている講堂をはじめ、備前焼屋根の建造物群は、実に堂々としてその威容を誇り、周囲の緑豊かな環境に溶け込み、見事な景観美を形成しています。「昌平黌のほか、天下にこれまで壮麗な学校はない。」と幕末の思想家・横井小楠が感嘆したように、学校建築としての完成度の高さは比類のない出来栄えでした。
国内で現存する最古の庶民教育の殿堂といわれた閑谷学校は、学校の模範として全国から多くの遊学の徒が訪れるなど、近世郷校(学)の代表的遺産として今日に至っています。

【利用時間】
午前9時~午後5時

【休館日】
12/29~12/31

【料金】
大人 400円(320円)  
小中学生 100円(80円)
65歳以上 200円

※( )内は30名以上の団体料金
※障がい者手帳提示の方は無料といたします。