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2019年9月26日

令和元年度前期 第5回 日本遺産公開講座のご報告

8月29日(木)にアオーゼにて、第5回 日本遺産公開講座を行いました。演題は「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」で、講師は福山市文化振興課伝建担当次長の手島 智幸 氏でした。今回の日本遺産は、平成30年度に広島県福山市の地域型として認定されました。

日本遺産のストーリーは、「夕暮れ時になると灯りのともる石造りの『常夜燈』は、港をめざす船と港の人々を160年間見守ってきた鞆の浦のシンボル。『雁木』と呼ばれる瀬戸内海の干満に合わせて見え隠れする石段が、常夜燈の袂から円形劇場のように港を包み、その先端には大波を阻む石積みの防波堤『波止』が横たわる。」という言葉からはじまっています。

講演では、日本近世に繁栄した港町である鞆の浦の位置と環境、歴史、文化、日本遺産の構成文化財について分かりやすくお話し頂きました。鞆の浦の「常夜燈」は、港に現存する江戸時代のものとしては日本最大級を誇り、常夜燈、波止、雁木、船番所跡、焚場跡など、近世港湾に必要とされた5つの施設が揃っているのは鞆の浦だけだそうです。

また、「鞆の浦」という地名は、大伴旅人が大宰帥に任ぜられて九州に赴く道中、鞆の浦に妻とともに立ち寄り、その後、妻を亡くして再び鞆の浦を訪れた折に偲び詠んだ歌に残っており、少なくとも約1300年前から変わらない歴史ある地名だそうです。

講演を通して、鞆の浦が日本近世の港町として栄えた歴史や、鞆の浦の食や年間行事など、その楽しみ方を教えていただきました。